快適ライフスタイルの“ビタミン剤”は、確実に保管されています。
快適な暮らしと資産価値を保つためには、掃除や点検をはじめとするさまざまな業務を管理組合が中心となって行う必要があります。こうした仕事を行うための基本的な財源が管理費です。
管理費は一般会計として、下図に示すように、日常的な維持管理業務のために使われます。
一方、修繕積立金は、大規模修繕工事のための特別修繕会計として処理します。
管理組合総会では、理事会から提示された決算書にもとづき、管理費が年間予算通りに使われたかどうかについての会計報告や、次年度の予算について審議をします。
決算の結果、余剰金があったときは、次年度の一般会計に繰り越すか、修繕積立金に回すかの処置を総会で審議します。逆に、予算をオーバーした場合は、対策案についての審議が行われます。
決算書や予算案の作成については、管理会社も会計業務を補佐する立場上、専門的な知識をもとにアドバイスをしています。
管理費の額は1年間に必要となる費用を一定の割合(各住戸のタイプ別面積等、持分割合)に応じて算出するのが一般的となっています。
マンションの維持管理にかかる費用
※マンションによりその他費用が必要となる場合があります。
共用部分の定期的、計画的な大規模修繕を目的として、毎月の管理費とともに管理組合で徴収しているのが修繕積立金です。また、お引渡し前に徴収しているのが修繕積立基金です。
修繕積立金は、長期修繕計画をつくり、将来必要になる資金を経済の変化等に見合った適切な額に変更する必要があります。
また、マンションを売却するときには、修繕積立金の残高が、資産の一部として評価されます。
不慮の事故等により、必要となる修繕工事については、損害保険に加入するなど、管理組合としての自衛措置も必要です。
修繕積立金は将来の大規模修繕工事に備えて、積み増しをしていくものです。毎月経費として出費する管理費とは異なった性質のものですから、予算や決算も管理費とは分けて会計処理されています。
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